若い中小企業は、人が辞め過ぎる
昨日、丸の内タリーズ会議室で数名の知人とちょっとマジメに話し合い。
私が「よく知ってる某ベンチャー」、知人の商社とで、共通の話題がでる。
「某ベンチャー」では、1年前の社員名簿が、ごーっそりと入れ替わっている・・・
その商社も、入っては消えていくそうだ。若い中小企業は、人が辞め過ぎる。
なんでそうなる?
「社長の個人企業なんだよねー」ということで一致する。
個人企業というのは、『社長のやり方』 しかノウハウがない。起業してそこそこ成功する人だから、最高レベルのスキルがあってこそ、のやり方なわけだ。一方で、それくらいの会社には、たいした人は入って来ない。(チカラを試したいとか、経験値つみたいとか、不純だよねー。誰だ?) このギャップに対応しなければならないのだけど、社長には強烈な成功体験があるから、どうしても同じレベルを期待してしまうのだろう。
「こうゆときにはこうするんだ!」
「なんでできない!」
と、ハイレベルなやり方を、凡人に押し付けてしまう。
結局、社長の手を借りてなんとか仕事はこなすが、所詮自分の手柄ではないし、社長への負い目も出来る。せいぜい努力と根性でしか、その借金を返せない。しかし、そんなのは長く続かない。
そんな生生しい分析で盛り上がる。
経験、とりわけ成功体験は、時に目を曇らせる。
じゃあ、どうすればいいの?
『凡人でもできるような新しい仕事のやり方』 をつくるのが、基本なのだと思う。 社長のやっている仕事を分解して、その1つ1つを社員なり、外部業者なり、パンフレットなり・・・に分担させるわけだ。
そして、能力が足りないの前提で、仕事を任せる。
たぶん、仕事の半分くらいは、『新しいやり方』のマニュアル通りやればできる。残りは自分で乗り越えないといけないカベなのだけど、方法は教えない。「どうすればいいと思う?」 という『コーチング』の手法で、考えさせる。
それでダメなのも想定して、見込み客を多めに用意しておけばよい。
シンプルな確率論だ。
いわば鎌倉武士の一騎打ちから、モンゴル軍の集団戦のような、転換が必要になる。
先に紹介した船井総研イソズミ氏「売上2億円の会社を10億円にする方法」 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478321167/masujirodiary-22?creative=1615&camp=243&adid=0JJMARY3T2DJ6S85P8X2&link_code=as1
では、「採用できる社員の能力は、社長の30%だ」と言う。
30%を前提に組み立てる、というルールを1つ作れば、一貫したビジネスモデルを作ることができる。さすがに凄腕のコンサルタント、シンプルだけど有効範囲の広いルール作りが上手い。
ベンチャーの人の問題については、もうひとつ、マーケティングという解決策がある。
この点は、あとで。
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